キリスト教が与えた影響

キリスト教は、音楽や科学、文学、建築など、文化の発展に大きく関わってきました。
例えば、中世のヨーロッパにおいて、大きな建物の建設といえば、修道院や教会に限られていました。
ですから、中世ヨーロッパの建築史は、キリスト教の教会建築史と重なる部分が大きいといわれています。
ヨーロッパ各地に残る、壮大な美しい姿をたたえた古い教会は、現在でも観光名所として世界の人々を惹きつけています。
それらの教会の多くが、現在も教会として使用されていて、各都市のシンボルとして保存され、ヨーロッパの街並みの一部となっています。
また、キリスト教ではミサに音楽が欠かせないため、独自の音楽を発展させてきました。
教会の中で生まれた独自の音楽を「教会音楽」と呼んでいます。
教会音楽では、口承されていた音階を記録するための楽譜が考案され、これが現在の西洋音楽で用いられる五線譜の基礎となったといわれています。
20世紀に入ると、教会の中で歌われる賛美歌がレイ・チャールズなどによってポップミュージックにも導入されて注目を集めました。
さて、キリスト教で用いる聖書の中には、様々な物語が登場します。
旧約聖書の創世記の中のノアの箱舟は有名ですが、これらの物語は現代に至るまで数多くの文学者たちにインスピレーションを与えてきました。
ミルトンの「失楽園」、ワイルドの戯曲「サロメ」などがその代表です。
キリスト教の思想をそのままに取り入れた文学作品としては、古典文学の最高傑作として名高い、ダンテの「神曲」が有名です。
悪魔と契約した博士の悲劇を描いた、ゲーテの戯曲「ファウスト」。
ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」なども非常に有名な作品です。
中世ヨーロッパの教会ではステンドグラスや、聖像、祭壇など様々な美しい聖具が用いられており、たくさんの芸術的な聖具が生産されていました。
これらの芸術的な作品は、後の著名な芸術家たちに大きな影響を与えたといわれています。
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